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2015年9月12日土曜日

「それって看護の研究なの?」という意味不明な言葉

看護系大学の人の多くは、卒業研究などで苦労している時期かと思います。私は、一応修士課程、今は博士前期課程というのが正式名称でしょうが、を卒業していますが、そのときの勉強が今の私にとって最も有益だったと感じているのが、
「科学的(論理的)に考える」とは何か、です。今も正確に理解しているとは思ってないのですが、「研究」と言われるものに取り組むにあたって、最も基本的かつ重要なことだと思います。

私の所属する大学でときどき話題になるのが、看護研究か否か、です。看護は生活をみるための学問だと言われています。Wikipediaには以下のように記述されています。
看護学(かんごがく)とは、「新生児から高齢者まで人間の発達段階にある全ての人や家族、地域、それぞれ固有の健康問題の理解やその援助、もしくは健康の維持、増進について研究する学問」のことである。最近では、「生きる希望と力を与え、生まれたそのときから最期の瞬間までその人らしく生きることを支援するミクロからマクロまでを包含した学際的な学問」であるといわれる。
 私はこの文章を読んで、看護学ってなんでもアリなんじゃん、と思いました。「人間の生」につながるものであれば、いいわけです。そして、その「より良い生き方」の普遍性、つまり科学的に研究していくとなると、「看護学」でそれは明らかにできないと思います。もし「看護学」という学問の中だけで「看護学」を発展させることは実質不可能ではないですかね。生活や生き方には多くの学問が関わっていますから、他の学問での視点や評価方法がないと、生活という視点すらなくなる危険性があり、より「良い」という評価ができません。

看護研究に取り組みたくない自分へのなぐさめにしたいだけの考えなのかもしれませんが、もう看護を無理やり取り入れた研究は止めにしたいです。

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