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2017年1月13日金曜日

ドラマ「嫌われる勇気」の酷評

岸見一郎ファンとして見ました、ドラマ。

第一印象は全然良くないです...。

蘭子は、ただ嫌われるように振舞ってしまっているところがいただけないです。

相手を尊重するという視点はどうしたんでしょうか?


このドラマに影響される人は少ないでしょうが、ただ他人の言うことに耳を傾けないことがアドラー心理学が目指しているところと思われてしまうでしょうね。

私が、岸見アドラー心理学か学び取ったのは、そうではありません。

自分に嘘をつくのが一番良くないということです。

常に自分と向き合い、自分がしたいことは何なのかを考え、さらに、人は一人では生きていけないので、他者に尊敬を持って接する。

ドラマでの蘭子だと、確かに自分がすべきと考えたことを実行している意味では、正しいのかもしれませんが、相手が持つ「価値」に対する尊重がない場面がいくつかあったのが気がかりです。

特に、周囲の人間とコミュニケーションをしっかり取ろうとしない場面が多いこと。
会議に出ない、後輩の言ったことを無視する、自分が考えていることを説明しない。
こういった演出は誤解を生むと思いました。

あと、最初の子どもがショートケーキを欲しがっているにも関わらず、先に並んでいた蘭子が空気を読まずにそのケーキを買って食べてしまうシーンがありました。
そんなの、まず子どもが自分の言いたいことを主張できているのが素晴らしいことであって、それを言葉にして発信しているのだから、蘭子はその子に言葉を尽くして説明しても良かったのではないかと思います。
あのような演出だと、相手を尊重する必要はないと捉えられてしまうのではないでしょうかね。

ドラマに引きつけるための演出かもしれないのですが、すごく安っぽいドラマに見えてしまいました。

セリフも非日常な言葉が多く出てきていて、不自然な感じが強いですし。

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