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2014年9月20日土曜日

やってのける〜意志力を使わず自分を動かす〜

読んだ本のご紹介です。













やってのける〜意志力を使わず自分を動かす〜

スタンフォードのなんちゃら先生の本も読みました(DVDまで買いました...)が、あちらよりも実践しやすく記述されているのはこちらの本だと思います。

私的に良いと思ったのは、240ページにある「科学的に正しいほめ方五つの鉄則」です。

  1. 称賛の言葉は「本心からのもの」であること
  2. 相手がコントロールできる行動を重視する
  3. 人と比較しない
  4. 自律性の感覚を損ねない
  5. 達成可能な基準と期待を伝える
ほとんどは共通認識としてわかっている内容かと思いますが、本書ではその前の各章で科学的(心理学的、行動分析学的)に証明した上で記述されているので説得力がありました。

1. 称賛の言葉は「本心からのもの」であること

嘘っぽい褒め言葉は言われた方も気に食わないですよね。それなら何も言ってくれるなという感じですね。挑戦的な言い方ですが、人の良いところを見つけるのは、看護過程のように問題点を見つけるのが大好きな看護師たちには難しいでしょうね...と、挑戦的な言い方をしてみる。

2. 相手がコントロールできる行動を重視する

相手の才能だけではなく努力の過程を褒めましょう、という内容です。「よくできたわね。あなたは本当に賢い子だわ」ではなく、「よくできたわね。試験勉強を頑張ったからだわ。たくさんのことが身についたはずよ。」がベターと書かれていました。

3. 人と比較しない

他者と比較されると、先天的な才能や能力に注目されてしまうため後天的に補える努力や良い結果までのプロセスを軽視してしまう。そうすると、結果を評価してもらうことに固執してしまうのだそうです。 「君はこのプログラムを始めてからとても成長した」というように過去と比較するのが良いようですね。

4. 自律性の感覚を損ねない

行動(プロセス)そのものから得られる楽しみや没頭の感覚を損ねないように、金銭や愛情などの外部的な評価基準を強調しないようにしましょう、ということだと思います。「あなたが数学をとても楽しんでいるのがわかって嬉しいわ」が良い例だそうですが、あまり日常会話で使われない表現な気がします。楽しんだり没頭したりして取り組むことで私はいい気分だった旨を伝えることがいいんでしょうね。これは子どもに対して使えそうですかね。

5. 達成可能な基準と期待を伝える

適度なハードルを設定しましょう、ということかなと感じました。勉強ができる人にハーバード大学にいけるよ!なんて気安く言うな、と。これは4の自律性の感覚を損ねないという鉄則と相反する内容なので2つのバランスが大事になってきそうですね。
個人的に、この5は不要なのかなと思います。相手の期待なんかでモチベーションが簡単に浮き沈みしてしまわない方がベストかと。ただ、親はこの5を大切に子どもと関わらないと、自分を客観的にみられず、自分の能力を勘違いしてしまったり自尊心の低い子になってしまう可能性がありますよね。

まとめ

この5つは自分のモチベーションコントロールにも活用できそうですね。この5つのバランスがとれていれば精神的には十分整えられそうですが、人間が行動を起こすためには 身体の状態も、 技術も整っている必要があるなぁと書きながら思いました。心技体とはよく言ったものですね。「技」ってどういうことなんでしょうね。調べてみます。



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